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私たちは救援食料を使った料理のワークショップを計画しています。 アフリカのソマリア地域では、国際的な救援食料が、必ずしも受け入れられていない現実があります。私たちは難民たちと一緒に、彼らが受け取らなかったり、転売している救援食料を使った料理のワークショップを考えました。私たちはまずソマリの人たちからスタートします。

なぜ ?

フルクサスのメンバーとして知られるアーティストのRobert Filliouの、「Artは、Artよりもlifeを興味深くするものだ」という言葉が、現在ほど真実味を持って聞こえる時代はないのではないでしょうか。この言葉はアーティストにとって、lifeが脅かされ始める時にとるべき態度を考える上で、とても真っ当で時宜を得た言葉として響きます。また今日、何万もの男性・女性・子どもたちが飢餓にさらされていることに立ち向かう料理人にとっても、この言葉は深い示唆に飛んでいます。アーティストであり料理人でもある私は自分に問いかけます。なぜやらない?なぜ人々を助けに行かない?なぜアートがあるべき形になることに手をさしのべない?

食物とそれを食べる者との関係は、食べるという根源的な経験に深く根ざしています。現在へと連なるその関係はとても切実なものです。それは、彼らはどこからきたか、彼らの生活が以前はどうであったか、どのように今/かつて調理していたか、そしてどんな味付けをするか、具体的に考えていくことがとても重要に思えます。そして国際的な援助による救援食料の配給をふさわしい形とするため、難民の人たちの味覚にあったレシピを作り出すことを可能にします。ディスカッションと経験を分かち合うことが、Hunger Kitchenの核です。
Gilles Stassart

これはなに ?

チームを率いるのは、アーティストで調理人であるGilles Stassartで、ソマリランドの地域共同体や国内で居住地を追われた人々、そしてイエメンとオロモ難民が、ドナーから受け取った救援食料を彼ら自身の食料として、最もふさわしい形で調理できるように助け、仕向けます。チームは、GillesとプロジェクトマネージャーのRobert Kluijver、ソーシャルメディアリポーターのToshihiro Fukunishiで構成されます。

これは私たちが重要だと考える問題に対処するための最初のステップ、-パイロットプロジェクトです。アフリカの角と呼ばれる地域の何万もの人々が食料援助を受け取っていますが、彼らはそれをどうしていいかわからないのです。毎月、穀物や豆類、食用油、そして塩など飢餓で死ぬことのない十分な量の食料が届きますが、それらは受け取る側の食習慣に合わないので彼らはそれらを転売してしまい、もっと好みにあった食料を買うのです。私たちの意図は、これらの救援食料を彼らが美味しいと感じるように彼ら自身が調理できる状態を作り、それらの栄養価を保つことにあるのです。

ソマリランドをプロジェクトの最初の地点として選んだのはその利便性からです。プロジェクトマネージャーであるRobertはこの地で定期的に生活し、地域の専門家やNGO、市民との近しい関係を保つようになりました。ソマリランドは他のソマリア地域と違って、平和ではありますが、アフリカの角の干ばつによって引き起こされた、イエメンの人道的危機、そしてエチオピアの社会的緊張と貧困による定住地を追われた人々や移民の流入といった、多くの対処しなければならない地域課題を抱えています。

現地調査が2018年の4月の後半に行われる予定です。はじめにGillesは一週間をかけて彼自身で地域の食材や文化、自然環境や市場からの生産物を熟知するべく調査します。第二週目は異なったコミュニティから選ばれた男女とともに、救援食料や栄養サプリと地元の安い調味料を使ったレシピを開発する、一週間にわたるワークショップを行う予定です。

プロジェクトは開発されたレシピによって、他の受給者によって簡単に再生産でき、さらに携帯電話での送信によって拡散されていくことでしょう。願わくば、そのうちの何人かはそれらをストリートフードとして販売し小さなビジネスを始めるかもしれません。

このプロジェクトはTony Headleyによって映像化される予定で、彼はこの映像を広く配信することができます。映像は5月の半ばまでに編集される予定です。我々のチームのソーシャルメディア担当のToshihiro Fukunishiはこのプロジェクトのデイリーレポートをソーシャルメディア上で配信し、現地の調理人たちによって開発されたレシピを共有します。ツイッターとフェイスブックには、すでにHunger Kitchenのアカウントがあります。一方で、Gillesはフランスの大手新聞リベラシオンのweb版で、Kirikomiというブログを運営しており、このプロジェクトの経験をブログでも配信します。

映像はまた、このプロジェクトの副産物として-調理そのものも含めて-フランス・セテの現代美術館の2018夏の展覧会にも展示されるでしょう。東京とパリのギャラリーでもまたこのプロジェクトが展示される予定で、我々は、スポンサーになってくれた方を5月の終わりにこれらの3つの場所-セテ・東京・パリでのランチかディナーに招待する予定です。

13,000ユーロの予算は、旅費とワークショップの実施の経費をカバーします。ソマリランドまでの旅費と、ソマリランド内の旅費、援助、収集、供給を含みます。私たちの目的は経済的な収益ではありませんが、映像の権利と配給によっていささかの収入を得る予定です。もしこれが可能になれば、私たちは次の同様のプロジェクトに再投資することができます。

総合的な目的は、物資をただ救援するだけでなく、世界の迫害されている人々が持っている食文化を知り、その人たちと交流する意識を高めることにあります。しばしば人は問題を単なるデータとして片付けてしまったり、あるいはよくある他人事として済ませてしまいがちです。そういった傾向に対して、貧困という問題にどう対処すべきなのか人道性を問い直す試みでもあるのです。

ソマリランドにおけるセキュリティの問題は、現地に詳しいプロジェクトマネージャーのRobertがいる我々にとっては大きなものではないでしょう。彼が生活している首都のハルゲイサでは彼はNGOや現地の専門家と協働しており、彼はワークショップの実行を保証できます。Gillesがバーベラに滞在している時、プロジェクトの準備に予定以上の時間とコストがかかる可能性がありますが、それに関連する余分な出費は私たちが負担します。ともあれ、Gillesはセテの美術館での展示に向けて動き出さなければなりません。私たちのプロジェクトはすでに始まっているのです。

誰が?

A project by Gilles Stassart,
Advise by Robert Kluyver
Report by Toshihiro Fukunishi

Link :→どうかこのプロジェクトにご支援ください!